みなさん、こんにちは。つるぴか和尚です。
今日は、岡本太郎著『自分の中に毒を持て』を読んだ感想を書いていきます。
そもそもこの本を読んだきっかけは、東京上野にある美術館で岡本太郎展が開催されていて、その展示で改めて岡本太郎が作った作品が魅力的だったので、岡本太郎とはどんな人が知りたくてお土産屋さんでこの本を手に取りました。
作品でも「芸術は爆発だ」や「芸術は呪術だ」の言葉がありましたが、この本を読んでどういう意味かなんとなく分かりました。
この本は、芸術論を語っているわけではなく、人としてどう人生を生きていくか、その考え方について書いてましたので、以下で僕が感じたことを書いていきます。
どう生きるか
僕自身、30歳になり、何か自分の力で社会に貢献したいとか、仕事でバリバリ結果出したい、人に頼られたいなど思っていました。今でも思います。しかし、そんな思いと行動が伴わないことがよくあります。休みの日もだらだらしたり終日Youtube 観たりなど。
そんな自分が、この本を読んでいてビビッときた言葉が、
人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
ほんとうに生きるということは、自分で自分を崖から突き落とし、自分自身と闘って、運命を切り開いていくことなんだ。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
これらでした。グサッときて、おれ、闘ってないや、自分を崖から突き落としてないやと、自分を甘やかしていることを痛感しました。
また、「闘う」という言葉も「戦う」ではないところが良いなと感じました。「闘う」は目には見えないものと争うことで、自分にもたらす困難や障害など。「戦う」は目に見えるものと争うことで、戦争や試合など。
自分と向き合う、周りのことなど気にするな
次に、書かれていた言葉で印象的だったのが、
自分自身の生きる筋は誰にも渡してはならないんだ。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
夢を見ることは青春の特権だ。これは何も暦の上の年齢とは関係ない。10代でも、どうしようもない年寄りもいるし、70代、80代になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。年齢の問題ではないが、青年の心には夢が燃えている。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
こちらです。30歳にもなった僕はよく「30代はこうする、こうあるべきだ」とか、脳や体が衰えていくなどを目にしたり聞いたりしました。あぁ、まだ俺特に何もしていないのになぁと思うことがあり、落ち込むときもあります。
しかし、この言葉で、いや自分がどう思うかだと奮い立ちました!
特にこの、自分の生きる筋を誰にも渡さないという言葉、とてもいいなと思います。他の人がなんと言おうと、自分の道に真正面から向かい合い、迎えうつ障害や困難に立ち向かい歩み続ける。他の人や常識がやいやい横から言ってきたり道案内してきたりしても、と感じました。
今を生きる
”いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、みらいでごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
過去の嫌な思い出、人に失礼なことを言ってしまったことや失敗したことなど、時々フラッシュバックしてすぐモヤモヤしてしまう自分が、今を情熱をほとばしらせて生きていないことを気づかされました。そして、全然現在に充実していない!
あと、将来のためにこうしているとか、今後役に立つとか言って、未来を語ってしまうがそれを「ごまかす」ということなんやと教えられました。。
目の前のことに全力で行動する重要性は、いろんな方が言っているのを知っていましたが、岡本太郎も言っていたとは。過去や未来の見通しとか考えず、目の前のことや与えられた仕事を全力で取り組むことがやっぱり大事なんですね。
行動、爆発だ!
今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。
『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
この言葉、めちゃくちゃ難しい。まったく無目的で生きるというのが、今まで目的をもって行動しろとか言われていたので、目的がとても大事だと、実感していたし考えていましたので。
僕なりに、この言葉は、生きるという営みは無目的かつ無条件だと本にも載っていましたが、生き方を考える上で無目的であるべきだとという考え方なのかなと思いました。例えば、この仕事は将来の自分にどう役立つとか、社会の役に立つかとか、この行動によって人からどう見られるかなどは考えるな。刹那的にこの瞬間、目の前の困難や課題に”全力”で取り組め、その結果がどんなことになるかなど考えるなという意味だなと。”全力”とあるが、岡本太郎さんに言わせると、自分の内なるを炎、情熱、エネルギーを爆発させるということ。
まとめ
この本読んで感じたことは、目の前の事象に理屈でごたごた考えて、選択し行動するな、もっと全力で死に物狂いで、今やりたいこと、やらなければならないことに取り組まないといけないなと思いました。そのエネルギーをもって困難にぶつかっていく、それこそが生き甲斐であり、死ぬときに、俺は人生を全うしたという爽やかな気持ちを持てるんだろうなと学びました。
僕もそんな男に一歩でも近づけるように全力で人生を生きたい!